はじめまして。実は祖父からグンマの血を引くれんTAです。一つ前の担当がMフリーマンだったので、図らずしてクォーター連番ということになりました。
さて最近はサッカーのワールドカップが行われていますが、目にとまるのは多くの代表チームが色々な人種の混成メンバーで臨んでいること。そこにはまさしく多様性が現れています。
その2ヶ月ほど前から僕の医学部生活はスタートしていますが、僕は進学に際して果てしなく悩みました。結局、高校までの生活で没個性の塊のようになってしまったモブ・タムラは、流されるようにここに来てしまいました。春休みは不安で不安で仕方なかったので、ずっと遊んでいました。人生で遊べる時期もこれで最後だと思っていたので。
さらに、医学部生と言うとやっぱり生真面目で口数の多くない人たちというイメージ。新しい友達が増やせるかは心配でした。しかしそんな不安は入学1週間もしないうちに消え去りました。これから6年を共にする103回生はグレイテスト・集団だったのです。
先輩「最近一番楽しみなことは?」 A「新歓!」 B「バーベキュー!」 C「タダ飯!」 D「はよおごれ!」 E「東大の再受験!」 O「鉄緑!」 F「時給のいいバイト!」 O「時給1000円切ってる!」 J「兵役!」 O「鉄畜バンザイ!」 O「間違いない!」
といった感じで、まさに一聞けば十返ってくるような、強烈な新入生たち。さらに部活も入ってみたら凄かった。個性豊かな先輩方は、誰しもが主人公かのような圧倒的な存在感。
なんだか皆さんを見ていて僕は誇らしかったです。確かにここ医学部では多様性が生きていた!
多様性を受け入れること。それはただ単に、なんでも許容する懐の広い人になるということではないと思います。他人にあって自分にはないものを「認める」。そうすることで、では自分には何があって何が足りないのかがわかってきて、「自分」を客観視することができるようになります。そして、集団の中での自分の立ち位置がわかってくる。個々人が、自分の役割を理解出来た時に、集団はまとまりを得られるのだと思います。
多様性の中で生きることで、本当に多くのものを吸収できます。これだけ恵まれた仲間との日々も、早いもので3ヶ月が過ぎました。人生で最も充実している時期なんじゃないかって言うくらい、光陰矢の如く過ぎ去っていきました。そして、この3ヶ月で気づけました。僕の進路選択は大成功だったと。
いま、医学部6年間の、その1/24が終わったところです。この場所で大学生活を送れることを誇りに思って、いまの24倍成長して、6年後を生きていたいです。
話をサッカーに戻します。日本代表はワールドカップ開幕の2ヶ月前、ちょうど僕が入学して間もない頃に監督交代に踏み切りました。その結果、本大会で躍進を遂げました。前監督のハリルホジッチ氏。彼は規律あるチームを作るために、自分のスタイルに合わない選手を排除してしまった。結果が出なかった要因はここにあるように感じます。強豪フランス代表のユニフォームには、”Nos différences nous unissent.”(違いが団結を生む)と刻まれています。十人十色の仲間がいることを理解し、リスペクトする精神が、チームを1つの目標に向かって動かしていくのです。 このあとはいよいよ決戦の時。再び「戦う集団」に生まれ変わった西野ジャパンに、大いに期待したいですね!