年越しドライブ

まだ松の内で正月気分も抜けないので、年越しの話でもしてみます。 年越しをどう過ごすかとなったら、家でゴロゴロまったり過ごしたり家族と旅行に行ったりする人も多いと思います。でもうちの家族は各々がやりたいように過ごす方針で毎年家族バラバラになるので、今年は友達と初日の出を観に年越しドライブに行ってきました。 幸い、3人とも計画を立てない旅が好きなメンツだったので、当日までどこに行くかは決めず、とりあえず寝袋だけは持っていこうということになりました。 12/31の朝10:30集合。さあどこに行くかという”方角ルーレット”の結果、出たのは「真西」。一泊するので岐阜とか滋賀とかまで行くことも可能だったのですが、その他のこと(キャンプとか)も楽しみたいということもあり、行き先は富士山に決定。あの日は幸い降水確率0%の快晴だったので、運が良ければダイヤモンド富士を観たいとなり、大まかなプランが決まりました。 それと、年越しと言えば、そば。ですよね。普通なら普通に作りますが、なかなかクレイジーなメンバーなのでそば粉から打とうという話も出ました。ただ、そば粉が全然スーパーでは売ってなくて断念。 山梨名物ほうとうを食べたり、日本一寒い洞窟で知られる鳴沢氷穴を期待してたのにものの2~3分で廻り終わったり、「ダイヤモンド初日の出」ならぬ「ダイヤモンド終日の入り」も観ようと山中湖まで行ったら時間を1時間くらい勘違いしていて全然観れなかったりとか色々ありましたが、ついに待望のキャンプ。満点の星空の下、火起こしをして100個以上の餃子を焼こうというなんともシュールなイベント。しかも薪は買ったのに着火材は無し。ただ、あの松の葉(小さい頃によく遊んだ松葉相撲のあれです)って着火材代わりに使えるんですね!中に含まれる油成分、これがよく燃えるんです!落ちていた松の葉を代用したらなんとか火が付いてくれました。ただ、クセェし目に入ったらムスカ大佐になるし、だからみなさんキャンプの時は普通に着火材を買いましょう。あと、氷点下の中、ちゃんとした台はもちろん、まな板すら無いのにそばを打とうなんて無謀極まりなかったです。売ってなくて良かったあ。 そんなこんなで楽しんで車中泊もして、いよいよ初日の出の朝。外も暗い中、車内で起きてみたらなんかぞろぞろと人の行列が登山道に向かっているんです。事前の計画では本栖湖(富士五湖のうちの一つ)の湖畔で逆さダイヤモンド富士を観ようってなってたんですが、そんな大人気スポットに行くには渋滞がすごくて前夜から並んでないと行けないらしい、、。だからもう登山するしか選択肢が残されていませんでした。渋々その人の列について山道に急いで向かいました。ただもちろん、家を出たときは登山をする羽目になるなんて想像もしていなかったので、ジャケット、ジーパンにスニーカーというかなりの軽装で、飲み物も何も持たず、凍った道を滑らないように、細心の注意を払いながら歩くこと、2時間、、、。大変でしたよ、途中富士山にもこっちの山にも雲がかかって心が折れかけもしました。ついに富士山の隣の竜ヶ岳という山に登頂しました。しかもタイミングは完璧。もう結末も分かってると思うので勿体ぶらずに言うと、登頂した5分後に空が急に晴れて、その5分後に太陽がちょうど富士山の頂上から昇ってきたんです。流石に感動しましたね。2時間寒い中歩いて良かった、と。 とまあこんな感じです。みなさんも人生で一度くらいはダイヤモンド富士を観に行くのも思い出になると思います。その際、帰り道には十分注意しましょう。