早朝の激闘

たにっきの順番が来てることを完全に忘れていました、すみません。昨日の話でもします。ポリクリが全休だったので1人で早朝ラウンドに行ってきました。
1人予約をすると、基本的には知らない人との組み合わせでラウンドをすることになります。スタート10分前くらいに1番ティーグラウンドに行くと、口ひげを蓄えた短パン姿の男性が僕と同じカートにクラブを積んでいまるところが見えました。さらに近寄ってみると、何と彼はカタカナ発音に寄せたような英語で”トゥギャザ?”と聞いてきました。そう、今日同組になった彼はアメリカ人のスティーブだったのです。いつも組み合わせのラウンドで回る相手を気にしたことなどなかったのですが、初めて外国人とラウンドすることになり、流石にテンションが上がりました。
とはいえ、早朝ということもあってお互いにそこまで口数は多くなく、前半は各々淡々とプレーしていました。スティーブは日本語はあまり得意ではなさそうなので、コミュニケーションは英語で取ることになりました。彼の年齢は26歳。日本の大学院で勉強中だそうですが、日本人の奥さんが既にいるそうです。スティーブはさすがアメリカンという感じで球に力があり、ミスが出ると毎回ファッキンファッキン言っててそれはちょっと気になるなあと思いながらも楽しく回っていました。しかしやはり彼もミスを悔しがるだけの気概を持ってこのラウンドに来ているということ。そして僕もわずか4歳差の彼のプレーぶりを意識せずにいられないこと。そんな両者の思いが、後半ぶつかり合うことになりました。前半を終わって僕が41、スティーブは46だったところで、後半はお互いどのように回るのか。答えはひとつでした。
”I’ll give you 5 strokes.” 彼にハーフ5打のハンデをあげて勝負することになりました。舞台はアクアライン・ゴルフクラブ。僕の日の丸を背負った戦いが急遽幕を開けました。後半に入ると僕も調子が上がってきて、最初の3ホールをイーブン。一方のスティーブも堅実に回ってボギペとハンデを活かした老獪なプレーを見せてきます。こうなってくると僕も集中力を増し、6ホール目で5打あったハンデをついに追いつきました。しかし次のホールはスティーブもパーで同点のまま食い下がります。まさにライダーカップを戦っているかのような緊張感。勝負の行方は残り2ホールへ。17番、オナーの僕がまず危なげなくフェアウェイへ運んでいくと、続くスティーブの当たりは・・・特大の右プッシュでOBへ。彼の口からこの日最大音量の”Sxxx”が発せられたところで、勝負あり。そこからはまた和気あいあいと残りをプレーし、”Good game!”と健闘をたたえあいました。
朝10時前には決着したこの勝負。しかし両者、これ以上ない達成感を得た表情で、朝の涼風に吹かれながらゴルフ場を後にしていきました。Tam