朝は書きたいことが見つからない

朝8時、模範的なゴルフ部員なら今ごろ朝露に濡れた芝生の香りの中、厚木の練習場で球拾いでもしている頃だろう。僕はというと眠い目を擦りながらパソコンに向かっている。なぜ何の用事もないのにわざわざこんな朝早い時間に起きているのか。理由は単純だ。 単に夜更かししているからである。 だから今猛烈に寝たいのだが、期日の関係で今書き終えねばならない。こういうときは思っていることをそのまま文字に起こして字数稼ぎをするのが切り抜けるコツだ。しかし、今思っていることといえば、「眠い。寝たい。何も書きたいことがない。」これだけだ。いや、かろうじて頭をよぎったものとして、一つあった。 最近僕が感動した本で、『読みたいことを書けばいい。』(田中泰延著; ダイヤモンド社. 2019)、というものがある。ただ、これの紹介文を僕が書いても、きっとつまらないだろうから僕は「読みたくない」。すなわちこの本のタイトルに従うなら僕は「書くべきではない」。僕が読みたいのは、僕が書いたこの本の紹介文なんかではなく、ずばりこの本そのものだ。だからここに一つ本の内容を貼り付けて結論とする。「だれかがもう書いているなら読み手でいよう。(P.100)」僕は読み手に徹する道を選んだ。